弱視について
生まれたばかりの赤ちゃんは、"明るい・暗い" 程度しか分かりません。
1歳で(0.2)位ですが徐々に成長していき、だいたい6歳で6割は(1.0)になります。
ところが、遠視や乱視が強かったり、これらの左右のバランスが取れてなかったり、斜視があったり、片眼の遮蔽の既往があるとその成長が遅れて十分に発達しないまま固定してしまいます。これを弱視といいます。
ほぼ8歳で視力の成長は終わると言われていますので、発見や治療が遅れると、不十分な見え方のまま一生過ごさなければなりません。
下記のような症状のお子様は眼科受診をお勧めします。
次のような症状のあるお子様には注意
- 黒目の位置が、外や内側あるいは上下にずれている
- 視線が定まらない。焦点が合ってないように感じる時がある
- 両目で見た時に、物が二つにだぶって見えるという
- 遠近感・立体感がとりにくい
- 片目を隠すと機嫌が悪くなる
- 目が揺れている
- 片目をつぶって見る、首を傾げて見るなど、見方に極端な癖がある
視機能を育てるため、遠視や乱視に対しての眼鏡装用や視力に左右差があれば更にアイパッチなどを行います。
斜視がある場合、種類により手術を行います。
目の成長が終わるまで数年にわたる長期間のケアが必要です。